恋はちょっぴり☆オブザデッド 映画版

ローリングクレイドルオブザデッド。

男はつらいよ フーテンの寅

馬場宗也



1970。

ヒロイン お志津(新珠三千代)。


奥さん今作はスマホぽちぽちしながらながら見。


3作目。本作は山田洋二は監督から外れ脚本のみの参加の様ですね。そのせいか、前2作と比べ若干テイストは変わってる気がする。寅さんが見栄で嘘ついたりけんかに負けてしょぼくれたり。


旅先のご当地紹介風な映像は今作からだね。その土地の祭事をからめたりね。今後フォーマット化するよな。

今ググったら本作で行われていたお祭りは湯の山温泉の「僧兵まつり」というらしい。

弁慶みたいな恰好の男たちが街を練り歩いている。その列の間をバイクかっ飛ばしたり行列に割り込んで会話始めたりなかなかファンキーでよい。


第2作にはあった寅さんの「夢」スタートは本作は無し。まだテンプレート化はしてないのか。

今作のオープニングはとある田舎の宿で風邪をこじらせた寅さんが女中さんにさくらの写真を見せて「俺の奥さん」とうそをつくシーンからスタート。

いきなり物悲しい。

女中さん役の樹木希林が驚くほどかわいい。あと今回寅さんよく風邪ひく。


その後柴又に帰ってきた寅さんが、タコ社長の勧めでお見合いをするけど相手の女性が逃げられた元旦那に未練があるとしると元さやに収めようと一肌脱ぎます。


あれってその女性があんまり美人じゃなかったから?妊娠してたから?どうなんだろ。


どっちでもいいけど今後の寅さんの若い男女をおせっかいでくっつけるムーブのお約束も本作からですね。そういう意味では今後の礎を築いた作品ぽい。


さくらは前半全く出てこず。

映画が量産体制に入って売れっ子の倍賞さんはスケジュール調整が難しかったんでしょうか。ついでに光男(初代)も出ず。ちょっと寂しい。

あの光男のとぼけた顔好きなんだよなー。


今回でいちばん「寅さん」然としているシーンはそのお見合いした女性の元さやを祝ってとらやで結婚式やり直すシーン。源公に大量の料理と酒を注文させ、新婚旅行としてハイヤーまで読んだ挙句、その代金を全ておっちゃんに払わせる。


あれね。寅さん本気でどこが悪かったかわかってないんだよな。

なんでこの人たちは身内なのにこんなに怒ってるのか全く理解できていない

。博に殴られてふてくされはするものの反省はしない。

次の日案の定ぷいと出ていくんだよ。早朝江戸川でさくらに見送られて博に謝られてもみんなを怒らせてしまったことにちょびっと反省はしてるけど怒られた本質を最後まで理解していない。

めちゃくちゃ寅さんぽいシーンなんだけど重いよなーあそこ。

このへん脚本とは言え山田洋二真骨頂感あるよな。


んで何やかやあって住み込みの番頭をしてそこの女将さんに惚れて降られるんだけど、今回のマドンナはそりゃあ勘違いするよ罪作りな女め、タイプではなくて物悲しいな。

完全寅さんの勘違いパターンで。


意外と寅さん惚れた女の子供から懐柔しようとしたり小狡いとこあるよな。


因みに本作はなんと冒頭の元さや以外もう一組カップルを成立させてしまう。

すごいボリューム感。

こっちもいい話だよな。病気のお父さんのために妾になることを決意している娘に寅さん今から夜逃げしなさいよと促すのよ。

お父さんのリアリティのある演技もよいよな。

多分アルコール依存症+脳梗塞か何かで半身不随になって言葉もうまく話せないだよ。この辺のリアリティも山田イズムだよな。


寅さんはこのお父さんがかつて自分と同じ渡世人と見抜いて言葉が聴きとれなくとも意思疎通してしまうのよ。あそこも若干コメディなんだけど熱いよな。

娘が出てった後このお父さんに仁義を切るんですが、自ら「フーテンの寅」を劇中で名乗る記念碑的なシーン。

やっぱり今作は山田監督作品ではないけどいろんな意味で今後の指針になってるんだな。

面白かった。

そういえば蛾次郎まだとらやでバイトしてるんだけど、午前様に勘当でもされたのか?



あと突然ですが寅さんミュージアムで知った寅さんトリビア。

寅さんのあのダボシャツは、白黒ドラマ時代に白シャツだと光で飛んでしまうので青を使用したとのこと。カラーになっても寅さんに似合ってたので青のままになったそう。

あのシャツいいよな。

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