男はつらいよ

1969。
マドンナ 冬子(光本幸子)。
寅さんミュージアムに久々に行ったら案の定観返したくなったので。人生で何度目かの寅さん周回月間になりそうだな。寅さん地獄は憂鬱と言えば憂鬱か。
第一作目だけあって話のテンポもストーリー展開も素晴らしいなー。
おっさんが20年ぶりに帰ってくるドタバタ劇。
さくらのお見合いをぶち壊すシーンは今後の寅さんのキャラクター性が早くもバチっと定められていてよい。
映画だから面白がれるけど実際ああいう親戚がいたらすげえ参るよなあ。うちの一族にはああいう感じの人がいたんだよ。そりゃもう大変だったよ。その人はもう亡くなっちゃってるから今でこそ笑い話で済ませているけど、当時はほとほと困ったもんだよ。そのおじさんのいないとこで大人たちが真剣な対策会議を行うさまを子供ながらに眺めていたよ。
だからお見合いの時のさくらの気持ちがすごーくわかるんだよな。しかもお兄ちゃんていっても小さい時に生き別れてから20年ぶりに出会って一週間ほどの話だからね。あんなんいいたたまれないよ。
山田洋二監督は観客からみれば喜劇だけど、登場人物からしたら悲劇以外の何物でもない描写がめちゃくちゃうまいよな。あれは痺れる。
あれお見合い相手からしたら寅さんて縁談をぶち壊すために仕組まれた刺客だと思われるだろ。それくらい酷い。
あと気に入らないと妹さくらにまで手を上げる卑劣漢。寅さんあんなに嫌な奴だったけ。やっぱりまだ定まってないのかキャラクター性。
あとはマドンナか。今後のフォーマットが垣間見えるマドンナ枠は、午前様の娘さんの出目金こと幼馴染の冬子さん。綺麗だよなあ。冬子さんはこの後のシリーズにも何度か登場しますよね。
今後も何度となく振られる寅さんですが、そもそも思わせぶりな態度のマドンナが多すぎて寅さんがかわいそう。その思わせぶり元祖が冬子さんですね。
まじで思わせぶりパターンはかわいそうなので俺は「思いを寄せてくれるものの寅さん自身が引いてしまう」パターンのマドンナが好き。
一作目にしてさくらがひろしと結婚して光男が生まれたり、スピーディな展開が飽きさせない。あっという間に観れて傑作。
あと舎弟の登ってとらやでバイトしてましたっけ。すっかり忘れてた。
初代アルバイト男性店員。
あとあれ。今後おいちゃんによってこすられ続ける「まくら、さくら持ってきてくれ」が早くも登場している。