続・男はつらいよ

1969。
マドンナ 夏子さん(佐藤オリエ)。
一作目が面白過ぎたので続けざまに2作目。うちの奥さんは一作目で脱落。
一作目と同年ですね。第1作の大ヒットにより急遽制作とかそんなんでしょうか。
マドンナは寅次郎少年期の英語の先生の娘、夏子さん。
夏子さんもこれまた綺麗だよなー。
英語教師「散歩先生」は東野栄治郎。こんな大御所でありキャラクター的にも今後いくらでもいじれそうな登場人物をそうそうにこの一話で退場させてしまうとは豪華極まりない。というか貧乏性の俺からしたらもったいない。
やっぱりこの時点ではもはや日本を代表する超ヒットシリーズになるとは想定外だったんですかね。続編なんて意識しないで作る方が結果よい作品が出来がち。
しかし結果的に今作からいよいよマドンナと寅さんの絡みでストーリーが展開し、これから先の偉大なるマンネリ化への指針になっているような作品。寅さんの「夢」から映画が開幕するのも本作から。
とは言え物語の主軸は寅さんの生みの親との再会と苦悩。
散歩先生が寅さんのためを思って生みの親との面会を強く勧め、結果それが大きな悲劇となってしまう。
ああいうのもリアルでもよくあるよね。「まったくの良心」からのおせっかいがただの大きなお世話どころか事故になってしまうパターン。先生を人格者として描きつつああいう失敗をさせてしまうのは山田監督の真骨頂だよなー。「人間」を描かせたら日本一だよな。
寅さん自体は相変わらずダメなやつだな。金もないのに焼肉食って通報されてさくらに迎えに来させるとか。「俺はカタギには迷惑かけねえんだよ」の啖呵が意味わかんなくて面白い。初見の店でツケなんかきくわけねえじゃねえか。なんだあのおっさんは。さくらまた泣いてるし。
今回のマドンナ夏子さんも一作目冬子さんに続き「思わせぶり」タイプのマドンナ。あれは寅さんかわいそうだよ。あのタイプのマドンナって天真爛漫を装ってるけど絶対寅さんの気持ちに気づいてるよな。むかつくなあ。
どっちにしろ付き合える目がないんだったら最初から突き放してほしいよ。聞いてるか世の女たちめ。
結局医者を選ぶところもいやらしくていいよな。あんな顔色の悪いいずれ大量虐殺起こしそうな目つきの山崎努と結婚するんだから。医者だから。
あとは蛾次郎(源ちゃん)がなぜか寅さんの舎弟および二代目とらやアルバイトをやっている。お寺くびになったんだろうか。
あとあれ。光男役の赤ちゃんって赤ちゃん時代から初代光男だったのか。あの子いい顔してるよなー。終始「寅ちゃん似」と言われていてかわいそうですが。
あ、寅さんミュージアムと隣接している山田洋二記念館に興味深い記述が。
寅さん夜明け前、山田洋二監督との撮影の合間の雑談中、渥美清さんが少年時代に出会ったテキ屋の口上を淀みなくソラで披露し、これを見た山田監督が一瞬で寅さん像を作り上げたとのこと。二人の天才が国民的キャラクターを作り上げた瞬間とか滅茶苦茶テンション上がるよな。