ファウンダーズデイ 殺戮選挙
2024。仕込みハンマー。

町長選挙を前に裁判長コスプレマスクの怪人が人を殺しまくる映画。
面白い。
最初の事件の段階でマスクの下が誰なのか割と見当がついてしまうので「犯人は誰?」みたいなミステリー感はありませんが、そいつがなぜ殺人を犯していくのかを推理する映画ではあるかもしれないので冒頭のアレはわざと分かりやすくしているのかもしれない。
いきなりレズビアンカップル登場とか「あーまた始まったなー」なんて思いますがあっち系ではないので大丈夫です。
むしろ汚職保守系市長が女性だったりリベラル市長候補の白人男性候補が同性愛を嫌っていたり女性警察署長が無能風有能風無能だったりポリコレ枠があっさり死んだりと
ほんのりポリコレカウンターな作りになっていて面白い。アメリカ映画はホラーから「目覚め」から目覚め始めているのかもしれない。
タイトルだけ見て選挙をモチーフに保守側とリベラル側との壮絶な殺し合いが始まるのかと思ってましたがそんなことは全くなくてある意味残念。
オープニング直後では選挙各陣営支持者たちのデモ対立中に駆け付けた被害者女性を両陣営同士が匿い合おうとしてまたそこでいざこざがある、みたいな風刺的な描かれ方はしています。
作品のテーマとしては思想信条の対立よりも大事なことってたくさんあるよね、とか対立煽って得する人っているよね、とかでしょうか。
裁判長が殺人鬼のアイコンなのは犯人側の「正義は我にあり」に対する驕りの表現でしょうし、全体的に社会に対してシニカルな作品。
殺人鬼の主要武器である木槌は柄からナイフが飛び出す仕込み使用になっており、マスクも相まってそんなもんどうやって用意したんだよ意外とマメだな感も楽しい映画でした。
そういえばあの裁判長がコンコンする木槌って「ガベル」っていうらしいですよ。いまググったら出てきた。
また一ついらん知識が増えた。