恋はちょっぴり☆オブザデッド 映画版

ローリングクレイドルオブザデッド。

ピープルvsジョージ・ルーカス

馬場宗也
『スターウォーズ』シリーズの熱狂的なファンたちが、それぞれの思いをただぶちまけるドキュメンタリー。
当然ルーカス本人が単独インタビューに応じたりはしてない。
なので何の答えもでない。

スターウォーズに興味がない、あるいは観たことはあるけどそこまで思い入れはない、という人には全く面白くない映画。

『「グリード」は先に銃を抜いてない!「ハン・ソロ」がいきなり撃ったんだ!』
というフレーズを、日常会話レベルで語ったことがある人くらいから楽しめそう。

そもそもあまりぱっとしない容姿の映画オタクが持論を一方的にしゃべってるだけなので、そういうものに嫌悪感を抱くような人には向いてない。


私は目いっぱい楽しみました。

全体の流れとしては予想通りすぎるのだけど


旧三部作の讃美および神格化。

特別編の編集に対するバッシング

新三部作をなかったことにしたいファンたち。ルーカスなんて糞だ。

おれもうファンやめるわ。グッズも捨てるし!

…でもなんだかんだで好きなんだよ…愛してるよルーカス…


こんな感じ。しかも一人じゃなく、世界中のナードたちが語る語る。日本人も何人かでてます。
やはりそれぞれファンによって若干の意見の差はあるけれど、
大まかには
「映画は完成した時点で作者のものじゃない!勝手に手をくわえるな!」
と、
「俺たちの思い出を汚すな!新しいの出すならおれたちの理想通りに造れ!」
が、彼らの言いたいことらしい。俺もそうだ。

本人たちもよく考えたら滅茶苦茶なことを言っているのはわかってると思うし、ルーカス自身も(ああ見えて小心者っぽいので)極力ファンの期待に答えようとしてくれてる。
ボバフェットが人気だとわかると新作に重要パーソンとして出演させたり、ジャージャービンクスが嫌われてるとわかると出番を減らしたり、特別編のラスト、イウォークたちの歌がこれまた評判が悪いと聞いてなんと全部カット、違う曲を被せたり、、ふざけんな!俺はあれが大好きなんだよ!!かわいいじゃねえか!サントラ買って車にも積んでんだよ!そもそもなんだよ!なんでラスト若い時のアナキン現れてんだよ!あれルークもあれだろ。わかねえだろ親父だって!ふざけんなよ!


…スターウォーズに限らず、熱狂的なファンを持つ作品、時には作者本人だったり、スター個人だったり、ファンのイメージ自体が意味をもって独り歩きを始めることはよくある。

そうなった作品はすでに作者の手の届かないところにあって、勝手に成長を続けるのか。
作者からしたら怖いだろうな。知らない間に自分の意図しない別物になってるかもしれないんだから。

作中で誰かが言っていた。
「ここ最近はどんなメディアも参加型になっている。どういうように参加するか思案するのは受け手の自由」
だけど新三部作は旧のイメージが強すぎてどう参加するか戸惑ったファンが反対のベクトルに動いてしまったのも悪評判の要因の一つなんじゃないか、と。なるほどなと思った。

これも作中で語られてた。ジャージャービンクスは子供に向けて造られたキャラクター。子供には人気が高い。そもそもスターウォーズは子供に向けて発信されている。
なるほどうちの子たちもジャージャー大好きだ。変なしゃべり方だし。

別のだれか。
子供向けなら「通商連合」がどうとか「関税」がどうとか、ありえねえだろ。
そうだよね。
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